チームの自己設計を導入する方法

Author: Ahmad Fahmy

翻訳:清水 弘毅


製品開発の世界では、従来の管理型の組織からチーム中心の組織設計へとパラダイム・シフトが起こって います。

マネージャによって作られた自己管理型のチームは、意味があるのでしょうか?組織は自己管理型チーム に対する準備ができていますか?それともこのアイディアは過激すぎますか?

このような疑問は、閉ざされた会議室で経営陣やマネージャの知識だけで部署やチームを作れば、都合よ く解決することができます。しかし、経営陣と現場の溝が深まるだけなのです。

次の例では、大手銀行のコーチであるウィノナが、チーム自己設計ワークショップの運営方法を実演しま す。

ウィノナはまず、多くの参加者が自由に動き回れる大きな部屋を見つけることから始めました。その部屋 にいる全員がチームに参加することができます。つまり、「見ているだけの人」はいません。部屋にいる ことを選択した人は、チームに入ることを選択したことになるのです。

ウィノナは参加者に、名札に自分の名前と主要なスキルを書くよう全員に指示しています。持っている技 術、経験しているコンポーネント、マネジメントか否か、アピールできるソフトスキルなどです。

そして同じ部屋で、ビジネスリーダーは、会社や製品の当面の戦略を示します。これによって、ビジネス 目標に密接したチームを形成できます。

ウィノナは「アイデア出しから製品を顧客に届けるまで、機能を提供するために各チームが必要なスキル は何ですか?」と参加者に問いかけます。

ウィノナは理想のチームの雛形を作るための会話を促進します。加えて、いくつかの最低限のルールも定 めます。「チームは5〜9 名で構成すること」など。このワークショップを通して、チームが成功するた めに必要なマネジメントスキルを、参加者自身が忘れないようにします。

チームの雛形を作成し、部屋の目立つ場所に置くと、25 分のタイマーをセットし、雛形に近いチームを 「n」個作るように指示します。チームは、部屋の中のあらかじめ準備された場所に人々が歩き、集まっ ていくことで作られていきます。

チームの雛形を作成し、部屋の目立つ場所に置くと、25 分のタイマーをセットし、雛形に近いチームを 「n」個作るように指示します。チームは、部屋の中のあらかじめ準備された場所に人々が歩き、集まっ ていくことで作られていきます。

最初の25 分のイテレーションが終わると、ウィノナは各チームを回り、雛形に照らしてチームのメン バーを調整する簡単なふりかえりを行い、不足しているスキルを付箋に書き留めます。この後、必要な回 数(通常は3〜5 回)のイテレーションが行われます。

残りは各チームがチーム名を決めるだけです。これで、新しく結成されたチームのアイデンティティが確 立されるとともに、ワークショップは笑いに包まれて終了します。

チーム中心の組織設計への変革を始めるには、「メンバーが自らチームを作ることを信頼する」以外に方 法はないでしょう。

チーム自己設計ワークショップは、BMW やJP モルガンなど、多くの企業で、数多くのコーチによって成 功裏に試されてきました。

自己設計型チームを導入することで、内発的動機に基づく自律的なチームが、顧客により高い価値をもた らします。チームは自身の仕事に、より充実感を持てます。ここで必要なのは、「実験」と「信頼」の精 神です。

チーム自己設計ワークショップの実施方法について詳しくは、https://ahmadfahmy.com/teamselfdesign を ご覧ください。

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