スクラムは、企業が抱えている欠陥や障害となるものを何から何まであらわにさせ、企業がそれらの問題を修正できるようにすることを目的としています。

ケン・シュエーバーによるCSM学習目標

  1. スクラムは、クロスファンクショナル(機能横断型)な自己管理チームによるイテレーティブでインクリメンタルな開発のためのフレームワークです。リーン思考と経験的なプロセス制御に基づいて構築されています。
  2. スクラムは、高品質のプロダクト管理とプロダクト開発で活用できるように構築されています。特に、リスクの高い複雑なプロジェクトを対象としています。
  3. ウォーターフォール開発や従来のプロジェクト管理が現在の状態に合っている場合は、引き続き使用してください。
  4. スクラムは、企業が抱えている欠陥や障害となるものを何から何まであらわにさせ、企業がそれらの問題を修正できるようにすることを目的としています。
  5. 企業がスクラムを変更したり、部分的にしか実装しない場合は、たいていプロダクト開発の能力を低下させてしまうクリティカルな問題を隠したり、ごまかしたりしています。
  6. チームは、最善を尽くそうとするメンバーで構成されています。対立は当然のように起こります。チームは対立に対処する方法を知り、必要なときに利用できるリソースを持っている必要があります。
  7. マネジメントの役割は、指示命令をすることから、目標を達成するために全員が最善を尽くすように導き支援することへと変化します。
  8. 人をリソース(資源)と見なすと、あなたが人に与える影響は減少します。
  9. スクラムがイテレーティブでインクリメンタルなことにより、プロダクト開発をする会社はエンジニアリングスキルの改善が必要となり、プロダクトマネージメントには、すべてのリリースの投資収益率を最適化することが求められます。
  10. 「それはできない」という表現は、「不可能ではないが可能にするのは難しい」という表現に置き換えてください。
  11. 現行のプラクティスと目標とするプラクティスの間にある隔たりは、現時点での能力の低さを示しており、マーケットで生き残る上でのリスクとなります。
  12. 変革は難しく、対立も頻繁に発生します。何年にもわたる継続的な努力が必要になるかもしれません。メンバーやマネジメントの入れ替わりを目にすることもあるでしょう。
  13. スクラムを導入する上で経験する最も深刻な課題は、過去20年から30年にわたって用いられてきた、予測型思考であるウォーターフォール開発の習慣です。これらの習慣は、次のような点から形成されてしまいました。
    1. 指示命令型のマネジメント
    2. 要求すれば実現するという思い込み
    3. 品質を下げてでも期限に間に合わせるという開発の姿勢
  14. これらの習慣は、我々にとって意識するまでもない普通のこととなってしまいました。

この記事を翻訳するにあたり、横山健治様にご助力いただきました。


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