組織構造が文化を作ります
システム思考家であり、システム思考の提唱者であるJohn Seddon氏曰く、「組織の文化を変えようとする事は愚かな試みです。なぜなら、そのような試みは常に失敗するからです。人々のふるまい(文化)は体制により作られるからです。もしあなたが体制を変えれば人々のふるまいは変わるでしょう。」
影響力のある組織設計の選択をいくつかリストアップした。
組織の論理構造
- 他の組織との関係(契約など)
- 部署/部門/セクション/グループ
- それぞれのマネージャー/リーダーの選定
- 管理階層の深さ
- 従業員のグループの分け方
- 従業員数
- さまざまな従業員の役割/役職の比率
- プロダクトオーナー/プロダクトマネージャーの権限範囲
- 例:Excel、PowerPoint、Wordなどは、それぞれ別個の製品として管理されているのか、それとも「365」という1つの製品として管理されているのか?
- プロダクトオーナー/マネージャーは1つのプロダクトに対して1人なのか、チームごとに1人なのか。
- 「プロジェクト体制」(プロジェクトマネージャー、プロジェクト憲章、プロジェクト予算など)の有無
組織の物理的構造
- 拠点数、タイムゾーン
- 顧客からの物理的な距離
- 協力組織からの物理的な距離
- 個室、キュービクル、オープンオフィス、チームルームなど
- リモートワーカー
組織のポリシー
- 募集と採用
- キャリアパス
- 業績評価、人事評価の基準と慣行
- 目標、インセンティブ、メトリクス、KPI、OKRなど
- ソースコードを所有するのは個人、チーム、または全員か
- 開発者が直接顧客/エンドユーザーと詳細を明らかにすることができるか、もしくは仲介者を介する必要があるか
- 作業に必要なツールの選択(例:Jiraを使うかどうかの決定など)