CSM + CLB
コース概要
本トレーニングは、MJ(マイケル・ジェームズ)とOdd-e Japan の Nate Heinrichs (ネイト・ハインリックス)が担当し、アクティビティやディスカッションを含め、すべて日本語で行われます。
また、本トレーニングでは「認定LeSS基礎研修 (CLB)」の資格も同時に取得いただけます。
※LeSS基礎研修はLeSS(大規模スクラム)が何かを知りたい、自分たちの組織に合うのかを確認したい人向けの内容となります。
MJの認定スクラムマスタートレーニングでは、実際の現場にスクラムの考え方を適応させるために、幅広くより高度な知識を深め、他の組織で良くあるミスを回避する方法も学んでいただきます。
MJはスクラムの専門家で、世界的にもっとも有名なスクラムの eラーニングを構築し、多くのトレーナーに利用されている資料(ボランティアにより17 の言語に翻訳されています)の著者でもあります。
受講者のみなさんには、トレーニング前の無料オンライン教材で学習を進めていただくことで、実際のトレーニングにおいて、高度な内容に集中いただくことができます。トレーニングの大半はワークショップとなり、座学の講義はごく少なく、パワーポイントもほとんど使いません。
一般的なコースより難易度が高いと言われる MJ のトレーニングですが、実際の現場に適応する際や、他の方にスクラムを説明する際に大いに役に立つこととなるでしょう。事前学習に取り組んでいただいた方にとっては、それほど難しいトレーニングではありません。
すべての認定スクラムマスター研修は、Scrum Alliance®(スクラムアライアンス)認定のトレーナーによって行われます。
認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster®:CSM®)を受講後には、CSM® 認定オンラインテストに合格する必要があります。
本テストに合格することで、スクラムマスター、またはチームメンバーとして必要な基礎的な知識を学び、理解していると認められ、ライセンス規約に合意いたうえで、認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster®:CSM®)となります。CSM® に合格された方は、認定スクラムデベロッパー研修(Certified Scrum Developer®:CSD®)の一部(スクラム概要説明)の受講が免除されます。
メイントレーナーの略歴
マイケル・ジェームズ(Michael James:MJ)
- Certified Scrum Trainer®:CST®
- Certified LeSS Trainer®: CLT®
スクラムエキスパートであるMichael James(マイケル・ジェームズ)は、2006年スクラムの提案者であるKen Schwaber(ケン・シュエーバー)により認定スクラムトレーナー(Certified Scrum Trainer®:CST®)としての認定を受けました。MJ は 2007年からBas Voddeとも協力しており、米国西海岸初の認定LeSSトレーナーになりました。
彼のLinkedInプロフィールにある百数十名以上もの推薦文にあるように、多くの国で数々の組織を支援してきました。
彼は、スクラムのための世界で最も人気のあるeラーニングモジュール、スクラムの定義を図式化したリファレンスカード、スクラムマスターズチェックリストを作成しました。
なかには、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語、スペイン語、ドイツ語、ポーランド語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、ベトナム語、トルコ語、オランダ語、ラトビア語、タイ語、セルビア語など、ボランティアにより多言語に翻訳されている教材もあります。
MJは、ソフトウェアプロセスの指導者、チームコーチ、そしてスクラムを機能させるためのプロダクトオーナーシップ(ビジネス)、スクラムマスタリー(ファシリテーション)、開発チームのエンジニアリングプラクティス(TDD、リファクタリング、継続的インテグレーション、ペアプログラミング)のスキルを持つトレーナーです。
彼はアメリカの西海岸において、最も長きに渡ってLeSS(大規模スクラム)に関わってきました。また、彼には航空機制御システムや宇宙船地上支援機器の制御システムなど、1970 年代からプログラミング経験があります。
もしあなたが飛行機に乗ったことがあるならば、おそらくはすでに彼によるソフトウェアを使っていると言えます。彼の自動テストの経験は、「eXtreme Programming」より前にさかのぼります。
関連リンク
- Scrum Master(日本語):https://scrummaster.jp
- The Scrum Master Checklist (日本語) : https://scrummasterchecklist.org/pdf/Scrum-Master-Checklist-jp.pdf
- Scrum Training Series (日本語版は現在製作中です):https://scrumtraining.jp
- Twitter:https://twitter.com/michaeldotjames/
- Linkedin:https://www.linkedin.com/in/michaeljamesseattle/
対象とされる受講者
本トレーニングは、下記のような方が対象となります:
- 元々の性質として学習に関して興味がある方
- 自分の仕事に関して最善を尽くしたいと考えている方
- 課題解決を楽しみ、複雑な環境下で多様な選択肢を探求する事ができる方
- 理論を重要視しながらも、体験を通じて学ぶ事を重要視する方
- コンサルタントとして提供するサービスに自信を持ちたい方
- ビジネスリーダーでスクラム導入の際に陥る典型的な落とし穴を避けたい方
アジェンダ
ありきたりな長時間の聞くだけの学習体験ではなく、ワークショップ形式の比率が高いトレーニングとなっており、以下のようなアジェンダを取り扱います:
- アジャイル開発と従来のプロジェクトマネージメントとの違い
- スクラムの3つの役割の責任の探求
- ユーザーストーリー等の良いプロダクトバックログアイテムの書き方
- 大きな要求(エピックと呼ばれたりします)をいかに小さく詳細にするかの技術
- プロダクトバックログの優先順位付け
- 労力の見積り
- スプリントバックログのメンテナンス
- スクラム イベント (スプリント プランニング、デイリー スクラム、スプリント レビュー、スプリント レトロスペクティブ) で何をすべきか、何をしてはいけないのか
- 自己組織化したチームのスプリント実施
- Doneの定義と出荷可能なプロダクトインクリメント
- 自己組織化を促進する環境
- 小さなグループのダイナミクス(イノベーティブなチームの心理学的な側面)
- テスト駆動開発(TDD)などを含めたモダンな開発手法
- トヨタ生産方式(TPS)が発祥のリーン原則
- スプリントをまたいだプロダクトオーナーの計画や予測
- 大規模組織へのスクラム導入や大規模開発の事例
- 組織によくある障害の事例
- スクラムやアジャイルの導入に関する成功や失敗事例